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3. オープンソース原則
 
本書の準備にあたり、筆者は、読者にオープンソース・ライセンスの何が本当に最重要かについて集中してもらうためには、公式のオープンソースの定義は単に混乱を生むものであると気がついた。したがって、オープンソース・ソフトウェアを説明するために、筆者は異なるオープンソース原則を用意した。
 
これらのオープンソース原則は公式のオープンソース原則およびFree Software Guidelinesが述べていることとは異なるが、矛盾はしていない。
 
これらによって、オープンソース・ライセンスにおいて探すべき鍵であって、非オープンソース・ライセンスに欠けていると筆者が信じているものに近づくことができる。後述する各々のオープンソース・ライセンスの説明部分で、これらのオープンソース原則は一助となるだろう。また、後述される様々な現実のオープンソース・ライセンスの条項ならびにライセンスおよび契約に関する法を理解するのに役立つだろう。
 
1. ライセンシーはオープンソース・ソフトウェアをどのような目的にでも自由に使用できる。
 
オープンソース・ライセンスはライセンシーによるソフトウェアの使用をいかなる方法によっても妨げてはならない。使用目的を「調査および非商業」などと制限することはオープンソース・ライセンスでは認められない。「自由に使用(free to use)」という表現は、「使用を妨げる条件なし」ということを意味する。例えば、ライセンシーに対してライセンサーへ使用の報告義務を課したり、ソフトウェアの内部使用の手段や方法を開示するように要請したりすることはできない。また、最初の「ライセンシー」という文言が、「オープンソース・ソフトウェアは各ライセンシーが同意をしなければならないライセンスの条件に従ってしか使用できない」ということを意味するということも覚えておいてほしい。
 
2.      ライセンシーは、オープンソース・ソフトウェアをロイヤルティの支払いを要せずに自由に複製し頒布できる。
 
この原則は、ライセンサーがオープンソース・ソフトウェアを有償販売できないということを意味するのではない。単に、ライセンシーは自分自身が作成した追加部分の複製物が、他人に対して頒布されたとしても、ライセンサーへ支払いをする必要がないといっているだけだ。実際には、このオープンソース原則によって、オープンソース・ソフトウェアの単なる複製物の価格は、複製と頒布の限界費用へと近づいている。
 
3.      ライセンシーは、自由にオープンソース・ソフトウェアの派生的著作物を、ライセンサーへのロイヤルティの支払いを要せず作成できる。
 
価値あるソフトウェアは、既存のソフトウェアを土台として作成される。フリーソフトウェアおよびオープンソース・ソフトウェアの多くの推進者は、オープンソース・ライセンスに派生的著作物の作成と頒布を認めることを要請することは米国憲法でいわれている「科学と有益な技術の発展を促進する」という知的財産権法の目的に合致するために不可欠だと主張する。このオープンソース原則では、ライセンサーは、派生的著作物の作成と頒布という特権に対してロイヤルティを課金することができず、またライセンシーに対して頒布された派生的著作物の複製物に対してロイヤルティを課すことができず、派生的著作物の種類や特徴に対していかなる制限を課すこともできない。
 
4.      ライセンシーはオープンソース・ソフトウェアのソースコードに自由にアクセスし使用できる。
 
ソースコードは、特定の機能をどのように実行するかをコンピュータに命令するために、人間の言葉で書かれている。ソースコードは、コンピュータに異なる機能を実行するように指示するためには変更されなければならず、オープンソース原則の第3条である「オープンソース・ソフトウェアの派生的著作物を作成する自由」を実際に実現するためには、ソースコードへのアクセスは必須だ。ソースコード提供は、目的のための手段であって、それそのものが目的ではない。「自由にアクセスできる」とは、単にライセンサーが要請した場合に、ライセンシーに価格ゼロでソースコードを入手可能としなければならないが、必ずしもソースコードを全員に頒布する必要があるわけではない。
 
5.      ライセンシーは、オープンソースと他のソフトウェアを自由に組み合わせることができる。
 
オープンソース・ライセンスは、ライセンスされたソフトウェアと単に組み合わされたまたは頒布された他のソフトウェアに対して条件や制限を課すことができない。これは、コンピュータの記録装置またはメモリーに、他のどのようなソフトウェアを置くことができるかということについての制限を防止する。オープンソースというのは、ソフトウェアの頒布のための可能性のあるビジネスとライセンスのモデルの多くのうちの一つにすぎず、顧客は、自由に代替可能なソフトウェアを選択し使用することができるべきだ。このオープンソース原則の派生的著作物を作成するということは、単に媒体やコンピュータ上に存在しているソフトウェアを組み合わせるということと同義ではないため、派生的著作物を作成し頒布するライセンシーに対してライセンサーが相互性の条件を課すことができないということを意味するものではない。
 
>>「第2章 知的財産 1. 財産に対する支配」へ
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2008.03.11 Tue l 第1章 自由とオープンソース→3. オープンソース原則 l COM(0) TB(0) l top ▲

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