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6. オープンソース・ライセンスの種類
 
ソフトウェアの自由という概念の取り扱いが難しいにもかかわらず、多くのライセンスがその概念を実装することを提案していることは驚きではない。本書を執筆している日時現在、www.opensource.orgというウェブサイトに50をこえる承認済みのオープンソース・ライセンスが列挙されている。適切なカテゴリーごとにライセンスを分類しなければ、これらのライセンスを理解することは不可能だろう。
 
ライセンスは、一般的には次のようなカテゴリーに分類される。
 
・アカデミック・ライセンス
アカデミック・ライセンスがこの名称で呼ばれている由来は、学術機関が当初に作成したソフトウェアを公に頒布し、一部のライセンシーが派生的著作物のソースコードを頒布することに関して何の義務も課されずに、ソフトウェアをどのような目的でも利用できることを認めるためにこのライセンスが起草されたことにある。カリフォルニア大学が自らのソフトウェアを頒布する際に使用したBSD(The Berkeley Software Distribution)ライセンスが、アカデミック・ライセンスの原型だ。アカデミック・ライセンスは、フリーソフトウェアという公共の財産を創造し、誰もがどのような目的であっても(プロプライエタリの集合著作物または派生的著作物を作成する目的であっても)、公共の財産に対して何かを加える義務を課されることなく、フリーソフトウェアを利用できる。
 
相互性ライセンス
相互性ライセンスは、ソフトウェアがどのような目的にも使用されることを認めるが、派生的著作物を頒布する者に対してその派生的著作物を同一のライセンス条件(その派生的著作物のソースコードの公開を含む)で頒布することを要求する。フリーソフトウェア財団のRichard Stallman氏およびEben Moglen氏によって起草されたGPLライセンスがその原型だ。相互性ライセンスに従ってライセンスされたソフトウェアの派生的著作物を作成し頒布する者は、その派生的著作物を同一ライセンスによってライセンスしなければならない。アカデミック・ライセンスのように、相互性ライセンスはソフトウェアをフリーソフトウェアという公共の財産への貢献するものだが、派生的著作物についても同じ公共の財産に置くことを要請する。
 
・スタンダード・ライセンス
スタンダード・ライセンスは、主として、産業のスタンダード(規格)となるソフトウェアとそのドキュメンテーションがそのスタンダード製品を実装するすべての人々に利用可能になることを確実にするために作られた。これらのライセンスでは、そのスタンダードがさらに発展するように、必要に応じて、産業スタンダードから少しでも異なる部分をリファレンス実装(reference implementation)として公表しなければならないとすることがある。
 
・コンテンツ・ライセンス
コンテンツ・ライセンスは、ソフトウェア以外で著作権の対象となりうる音楽、芸術、映画、文学作品等の著作権で保護される対象が、いかなる目的においても皆に利用可能となることを確実にする。これらのライセンスは、クリエイティブ・コモンズのウェブサイトwww.creativecommons.orgでより詳しく説明されている。クリエイティブ・コモンズの目的は、ソフトウェアの自由に直接は関連しないが、その目標には共通する部分が多い。本書で議論されるAFL(Academic Free License)やOSL(Open Software License)と呼ばれるライセンスでは、ソフトウェアと同様に上記のコンテンツに使用することもできる。
 
ここ何年間の間、多くの組織や企業がオープンソース・ソフトウェアを受け入れている。その過程では、多くの組織や企業が、アカデミック・ライセンスまたは相互性ライセンスの作成を目的として、微妙に異なる多くのオープンソース・ライセンスを作成してきた。これらのライセンスは、オープンソース定義と矛盾しないかどうかの確認のためにオープンソース・イニシアチブ(Open Source Initiative:OSI)に提出され、オープンソース・ライセンスとして承認されてきた。すでに承認されたライセンスは50個を超える。
 
本書で議論されているライセンスはすべてOSIによって運営されているウェブサイトwww.opensource.orgおいて公表されている。ここには承認されたライセンスのみがリストされている。それらのライセンスによって頒布されるソフトウェアは「OSI認証」オープンソース・ソフトウェアだ。
 
OSIは、オープンソース・ソフトウェアに表示する認証マークを作成した。OSI認証ライセンスがソフトウェアの頒布に使用される限り、オープンソース・ソフトウェアに下記の認証マークを付して市場に出すことができる。
  
osimark.jpg
 
 
>>「第5章 アカデミック・ライセンス 1.BSDライセンスによる自由の付与」へ
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2008.04.07 Mon l 第4章 ライセンスの分類→6. オープンソース・ライセンスの種類 l COM(0) TB(0) l top ▲

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