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5. テンプレート・ライセンス
 
ソフトウェア・ライセンスは、特定のライセンサーとライセンシー間という当事者間の特定の契約であるため、現在効力を有するソフトウェア・ライセンスは文字通り何百万と存在する。幸運なことに、これらの多くは文言が似ている。多くのソフトウェア会社は、各ライセンスの内容を締結ごとに交渉するかわりに、弁護士によって作成された、空欄を埋める形の契約書を利用している。その契約書は、例えばライセンサーを企業X、ライセンシーを企業Yとしてそれぞれ定義するが、その他の文言は同一のものだ。このような方法で、大企業はしばしば大きなプロプライエタリのソフトウェア・パッケージを標準的な条件でライセンスする。ライセンス契約ごとに一から作成しなおし、交渉することは時間の無駄だからだ。
 
大量に市場に出るソフトウェアでは、ソフトウェア・ライセンスはさらに一般化され、ライセンサーとライセンシーを「企業X」、「ライセンシー」とそれぞれ定義し、「ライセンシー」は一般に「このライセンスに従って権利を行使する人または企業」あるいはこれと同様の効果を有するその他の文言で定義される。
 
オープンソース・ソフトウェアのライセンスは、さらに一般化されたレベルで行われることもある。ライセンサーを「企業X」として特定せず、代わりに、このライセンスに従って権利を許諾する人または企業」あるいはこれと同様の文言で特定する。これにより、多くのライセンサーとライセンシーがライセンス文言を修正せずに使用できる1つのライセンス形式を作ることができる。この一般化されたライセンスは、テンプレート・ライセンスと呼ばれることもある。
 
テンプレートでは、ライセンサーとライセンシーの名前以外の部分も置き換えることができる。ソフトウェアの名称や著作権表示に加え、重要な事項、例えば、裁判管轄や準拠法などの条件だ。
 
ただ、特定のソフトウェア、特定のライセンサーおよび特定のライセンシーをしっかりと結び付けておくことが大切だ。これらの3つの要素によって、ライセンスにおいてどのライセンス条件がどの当事者に適用されるかが決定されるからだ。ライセンス・テンプレートがこれらの穴埋め部分を欠いていては、完全なライセンスとしては成立しない。
 
本書で様々なライセンスを議論するにあたり、ライセンス・テンプレートが果たす役割があればそれを示すことにする。
 
>>「6. オープンソース・ライセンスの種類」へ
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2008.04.06 Sun l 第4章 ライセンスの分類→5. テンプレート・ライセンス l COM(0) TB(0) l top ▲

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