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9.非侵害の保証
 
MITライセンスの別の重要な面はその非侵害の保証の免責条項だ。この概念はBSDライセンスには全くないものだ。以下が、MITライセンスの文言である(大文字部分は変更している。):
 
本ソフトウェアは「現状のまま」で提供され、明示または黙示を問わず、商品性、特定目的への適合性および非侵害を含むがそれに限られない、あらゆる種類の保証も伴わないものとする。(MITライセンス第3段落)
 
あなたが誰かの知的財産権(著作権または特許権)の独占的権利のどれかをライセンスを受けずに実行すれば、その知的財産権の侵害となる。もしあなたが著作権のあるソフトウェアをライセンスなしで複製、改変もしくは頒布し、または特許権のある発明をライセンスなしに製造、使用、販売もしくは販売の申出または輸入すれば、あなたは侵害者となる。
 
侵害は偶然に起こることがあるが、侵害が意図的でなくても侵害者は罰せられうる。あなたが使用するソフトウェアが誰かの知的財産権を侵害し、あなたがそうするライセンスを持っていなければ、裁判所は損害額を評価し、侵害を止めるようにあなたに命令するかもしれない。それがあなたのビジネスにとってどれだけ高くついたとしても、どれだけ破壊的であってもだ。
 
侵害はあなたへソフトウェアを頒布したライセンサーの落ち度によるものではないかもしれない。第三者が保有する、あなたが意識していなかった特許権が、突然あなたとそのディストリビューターを含む全てのソフトウェア・ユーザーに対して主張され、あなたは特許権侵害の責任を問われるかもしれない。著作権については、あなたとあなたのソフトウェアの頒布者からすれば突然に、ソフトウェアの権利の連鎖のどこかで誰かが間違いを犯しあるいは不正を行ったと第三者が主張して、皆が合法的にライセンスされていると思っていた複製物が侵害物に一変してしまうかもしれない。
 
結局、無償でソフトウェアを提供しているオープンソースのライセンサーに侵害に関する保証を課すのは無理な負担となる。どのようなオープンソース・ライセンスも侵害に関する保証を提供していない。さらに言えば、ほとんどのプロプライエタリなソフトウェアのライセンサーも同様だ。侵害の不確実性と潜在的コストが、引き受けるにはとても大きすぎるリスクだからだ。侵害の保証を提供するわずかなソフトウェア会社さえ、通常はそれらの責任の範囲をソフトウェアの買値を上限とする。これは侵害の潜在的なコストを考えればごくわずかな額だ。
 
非侵害の保証を述べていないオープンソース・ライセンスについてさえ、「現状のまま(AS IS)」という語句からすれば、意味のある非侵害の保証としては全く有効ではないということに注意すべきだ。侵害のリスクを避けることがあなたのビジネスにとって重要であれば、自分で権利関係の連鎖を勤勉に分析するか、自分を保護するための保険を購入するといった負担を受け入れなければならない。著作権または特許権の侵害を排除するために典型的なソフトウェア・ライセンス(およびオープンソース・ソフトウェア・ライセンス)に期待を寄せるのは愚かだ。
 
>>「10. Apacheライセンス」へ
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2008.04.03 Thu l 第5章 アカデミック・ライセンス→9.非侵害の保証(MIT) l COM(0) TB(0) l top ▲

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