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6.保証と責任の免責条項
 
BSDライセンスは保証と責任の免責条項を含んでいる。オリジナルのライセンスのように全てが大文字となった形式ではないが、以下に掲載する。(訳者注:原文は、以下の下線部に対応する部分のみが大文字で強調されている。)
 
このソフトウェアは、著作権者とコントリビュータによって「現状のまま」で提供され、商品性および特定目的への適合性についての黙示の保証を含む(がそれに限定されない)全ての明示または黙示の保証は免責される。発生態様にかかわらず、契約か、厳格責任か、または(過失その他の)不法行為かを問わず責任負担についてのいかなる法律構成に基づくものであっても、このソフトウェアから生じたすべての形態の、あらゆる直接、間接、付随的、特別、懲罰的または結果的損害(代替品もしくは代替サービスの調達;使用、データもしくは利益の損失;または事業の中断を含むがそれらに限定されない)について、たとえそのような損害が生じる可能性を通知されていたとしても、著作権者またはコントリビュータはいかなる場合も責任を負わない
 
このような条項がしばしば全て大文字となっている理由は、ライセンシーが条項に気づいて読むように条項を目立たせることを法が要求しているからだ。しかし、大文字では読みにくく、単にその印字形態ゆえに読まれないことが多い。本当に重要なことを強調するためには、免責条項の中の「現状のまま(AS IS)」のようにとても重要な言葉のみ大文字とするほうがずっと良いと筆者は考えている。
 
BSDライセンスの免責条項の初めの文章は保証について述べ、次の文章は責任について述べている。保証の免責は、責任の免責とは別だ。BSDの保証の免責はライセンサーがソフトウェアについて何も約束しないことを明確にし、責任の免責は発生態様にかかわらずライセンサーはいかなる種類の損害についても支払いをしないことを明確にしている。
 
ソフトウェアの保証は、ソフトウェアの品質、効率、そして信頼性に関しての約束だ。BSDライセンスではそのような約束はない。ライセンサーはただユーザーがライセンサーの独占的な著作権(そしておそらくは特許権)を実行することのみを認めており、それ以上のものはない。
 
契約法と消費者保護法は一定の明示・黙示の保証を規定している。BSDライセンスはそれら全てを完全に放棄しようとしている。それは「現状のまま」という言葉が契約法において一般的に意味するものだ。ライセンス時にいかなる障害や欠陥があっても、ソフトウェアの使用中にどんな問題が生じたとしても、ライセンサーの関知するところではない。
 
いくつかの法域では、ライセンスと契約の中の保証の免責条項よりも法律が優先する。たとえば、米国では消費者製品のための一定の保証免責条項は効力がなく、一般的には裁判所によって無視されるであろう。ソフトウェア自体はこの法律にいうところの消費者製品ではないが、ソフトウェアがPDAやビデオなどの消費者製品と組み合わされた場合は、少なくとも米国では、ライセンスが何と規定しているかにかかわらず、当該製品に関して商品性や特定の目的との適合性の保証を免責することはできない。
 
BSDライセンスの免責条項の第2文は、ソフトウェアを使用した結果として実際に生じた損害の支払いをするライセンサーの責任に関するものだ。
 
BSDライセンスは、あらゆる種類の責任を免責する。これは、人、コンピュータ、またはライセンシーのビジネスいずれに対して生じたかかかわらず、ソフトウェアによって生じたあらゆる損害は、ライセンサーによって賠償されることはないということだ。そのような責任の免責条項は、法域によっては、特に消費者製品については、法的に有効ではないかもしれない。ある会社が人々や財産に損害を生じさせる消費者製品を頒布していれば、その頒布者はライセンスが何と言おうとも責任を負う可能性がある。
 
そのような状況で、消費者製品の中に偶然含まれてしまった一般目的のソフトウェアのコントリビュータやディストリビュータの権利関係の連鎖に対してまで、裁判所が広く責任を拡張する可能性は低い。しかし、状況によっては、弁護士がしかるべく分析する必要があることもあるだろう。ライセンス中の免責の文言、ソフトウェアの性質、そして裸のライセンスではない合意された契約の存在は、事情によっては、ソフトウェアに基づく製品によって傷ついた一般消費者について責任を免責することが公平かどうかを裁判官が考慮するための関連事実となりうる。
 
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2008.04.01 Tue l 第5章 アカデミック・ライセンス→6.保証と責任の免責条項(BSD) l COM(0) TB(0) l top ▲

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