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5BSDライセンスの条件
 
BSDライセンスは、ソースコードの頒布に関し以下の条件を満たさなければならないとする。
 
ソースコードの再頒布には、上記の著作権表示、この条件の一覧、および以下の免責条項を記載しなければならない。(BSDライセンス)
 
上記の著作権表示という語句は、少々誤解を招くものだ。BSDライセンスは、ライセンス中の上記の著作権表示ではなく、頒布されるソフトウェア上に表示される実際の著作権表示について述べているのであろう。そうでなければ意味の無い要件となってしまうからだ。
 
この条件の一覧という語句には、3つの要素が含まれている。上記に引用したソースコードの頒布のための要件と、その他2つの要件だ。2つ目の要件は以下の通りだ。
 
バイナリー形式の再頒布には、頒布に伴い提供される文書および/またはその他の素材の中に、上記の著作権表示、この条件の一覧、および以下の免責条項を複製しなければならない。(BSDライセンス)
 
バイナリー形式という用語は、この用語が1989年に意味していたものよりも広く、すなわち私たちが現在より一般的にソフトウェアの実行形式と呼んでいるものを意味するものとされている。BSDライセンスによってライセンスされたソフトウェアは、ソースコードなしでバイナリー形式だけで頒布できる。
 
バイナリー形式で頒布するときの上記の著作権表示を含むとの要件は、ライセンス中に示されている著作権表示ではなく、作品それ自体のために有効な当初の著作権表示を意味するのだろう。そして、文書および/またはその他の素材を実際に提供せよとの要件は存在しないので、上記の著作権表示をユーザーが実際に見るかどうかは明らかではない。
 
BSDライセンスの3つ目の要件は、ライセンサーの名称に関するものだ。これは、オリジナルのBerkeley Software Distributionについてのカリフォルニア大学バークレー校(University of California, Berkeleyもそうだし、BSDライセンスはテンプレート・ライセンスなので、BSDランセンサーの名称にかかわらず関連する。
 
<組織>の名称およびコントリビュータの名称は、事前の書面による承諾なく、このソフトウェアから派生する製品の推奨または宣伝のために使用することはできない。(BSDライセンス)
 
会社または個人の名称は著作権や特許権では保護されないが、それにもかかわらず多くの国で法によって保護されている重要な財産的利益だ。名称は、他人の作品や製品と関連付けられてしまわないように保護されうるものであるとともに、コントリビュータによって構成されるオープンソース・コミュニティの観点からすれば、保護されるべきものだ(オープンソース原則の中のオープンソース・ライセンスの必須の特徴としては含まれていないが、第1章のオープンソース定義の第5項を思い出してほしい。)。
 
BSDライセンスは、ランセンサーやコントリビュータの名称を製品の推奨や宣伝に使用することを明示的に禁止している。マーケティング活動は明らかにこの制限に該当する。マーケティング活動とは別の方法でオリジナルのライセンサーとコントリビュータの名称を挙げることは、それらの名称が製品の推奨や宣伝に使用されていない限り、該当しないだろう。
 
宣伝についてのより広範な要件は、最初のBSDライセンスの中に存在した。
 
このソフトウェアの特徴または使用について言及するすべての宣伝資料は以下の謝辞を表示しなければならない。「この製品は、カリフォルニア大学バークレー校とそのコントリビュータによって開発されたソフトウェアを含む。」(前のバージョンのBSDライセンス)。
 
この要件は、皆から多くの批判を受け、1999年にBSDライセンスから削除された。ランセンサーとコントリビュータの名称を宣伝目的で使用することを制限すること(すなわち、すでに議論した3つ目の要件)と、カリフォルニア大学のための特定の宣伝をソフトウェアとその派生的著作物のためのすべての宣伝資料に含ませることを要求するのは全く別のことだ、と多くの人々がと不満を述べた。懸念されたのは、BSDライセンスのテンプレートを使用している他のライセンサーたちが派生的著作物の作成者に対して、カリフォルニア大学の1行の宣伝についてだけでなく、受け入れがたい負担を生じる大げさな宣伝を要求できることだ。そのような宣伝を要求することは、派生的著作物を作成する自由を妨げるので、もはやオープンソース・ライセンスとしては受け入れられるものではない。
 
このタイプの名声・評判の利益には他の形態もあり、たとえば商標における財産的利益がこれにあたる。商標についてはBSDライセンスでは触れられていない。BSDライセンスは名称についてだけ言及しており、製品を推奨するためにライセンサーの商標権を使用してはならないという明示的な規定はない。しかし、少なくとも米国では、商標についての条項がなくても、不正競争防止法によって、ライセンシーがライセンサーの商標をライセンサーの承諾なく類似の商品について使用することは禁じられている。
 
>>「6.保証と責任の免責条項」へ
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2008.04.01 Tue l 第5章 アカデミック・ライセンス→5.BSDライセンスの条件 l COM(0) TB(0) l top ▲

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