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3BSDライセンスの付与
 
以下が実際のBSDライセンスの付与条項だ。
 
ソースコード形式およびバイナリーコード形式での再頒布と使用は、改変の有無を問わず、以下の条件で許容されるBSDライセンス)
 
以下の条件での条項(ただし書きとも呼ばれる)は後に述べるが、まず初めに、カリフォルニア大学のどの知的財産権が実際にBSDライセンスによってライセンスされているかを説明しよう。
 
一般的には、BSDライセンスの再頒布および使用の条項は、カリフォルニア大学が「Berkeley Software Distribution」と呼ばれていたものに対して当時有していた全ての独占的な知的財産権を含む趣旨であった、と信じられている。BSDライセンスがそれらの独占的な権利(たとえば、複製、派生的著作物の作成、頒布、実演、展示、製造、使用、販売、販売の申出、輸入)を明示的に列挙していないからといって、それらの権利のどれかがライセンスから除外されることになるわけではない。
 
再頒布という言葉は、再び頒布することを意味する。複製物を作成せずにソフトウェアを再び頒布することができないので、これは必然的に複製物を作成する権利を含む。そして、その文章の後半の改変という言葉は派生的著作物を示唆するので、ライセンスはオリジナルの作品と派生的著作物の両方を複製し頒布することを認めているのだろう。BSDライセンスの再頒布という言葉は、ソフトウェアの自由を保障するために付与されなければならないすべての著作権を包含していると考えられる。BSDライセンスは、オープンソース原則の要素を満たす。
 
一方、使用という言葉は著作権の保有者の独占的権利の中にはない。法律によれば、特許権者は、特許権が具体化されたすべての製品の製造、使用および販売する独占的権利を有しているので、ソフトウェアの使用特許法によって影響を受ける。しかし、カリフォルニア大学はBSDライセンスでは特許権は何もライセンスしていない。実際、ライセンスの後半で、カリフォルニア大学はことさら「このソフトウェアは著作権者とコントリビュータによって提供されている」という文言を使用している。これは、特許権者について言及しないことにより、特許権者は含まれていないことや、そうした特許権者はこのライセンスでは何もライセンスしていないことを示している。
 
明示の特許権のライセンスはないものの、ライセンス中の使用という文言を捉えて、こう考えることができないだろうか。「ソフトウェアはカリフォルニア大学によって初めに頒布されたのだから、BSDライセンスは、ライセンシーがソフトウェアを使用するためのカリフォルニア大学が当時有していたすべての十分な特許権を黙示にライセンスしている」と。大部分のBSDライセンス下のライセンシーは、そうでなければ著作権のライセンスの価値がなくなるという理屈で、黙示のライセンスがあると考えている。「複製はできるが使用できないソフトウェアなど何の役に立つのだ?」というのが、彼らの言い分だ。
 
そのような結論はライセンスの法理に基づくものではない。実際、裸の著作権のライセンスが、裸の特許権のライセンスを包含する必然性は全く無い。それはBSDライセンスが、信頼(reliance当事者の合理的意思(reasonable expectations of the partiesなどの契約法の原則を導入できる契約であるとみなされる場合だけだ。もしライセンサーとライセンシーの間で契約が形成されずに、ソフトウェアがBSDライセンスに従ってライセンスされていれば、特許権のライセンスは、あったとしても範囲が不明瞭なものだ。
 
特許権の黙示のライセンスが改変されたソフトウェアに及ぶかどうかは、なおさら複雑な問題だ。BSDライセンスは、派生的著作物のための特許権については何も述べていない。したがって、もしライセンシーが当初のBerkeley Software Distributionを、カリフォルニア大学が保有する特許権を侵害する態様で改変した場合に、黙示のBSDの特許権ライセンスがその改変物のための特許権のライセンスを含んでいるかは容易には判断する手がかりがない。
 
裁判所は黙示のライセンスの範囲を狭く解釈する傾向があるので、ライセンシーは、BSDライセンスされたソフトウェアの改変バージョンのために必要になる明示の特許権のライセンスを別途ライセンサーから得ることを考えるべきだ。
 
>>「4.ソースコード形式とバイナリーコード形式」へ
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2008.04.01 Tue l 第5章 アカデミック・ライセンス→3.BSDライセンスの付与 l COM(0) TB(0) l top ▲

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