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15. 商標
 
本章の最初に、成功するソフトウェアを創作するには、著作権をつかさどる右脳と特許権をつかさどる左脳だけがかかわっているといったのは言い過ぎだったかもしれない。この説明は、時に最も重要となるものを書き忘れている。それは、効果的なマーケティングによって消費者の興味を捉えることができるものだ。
 
オープンソース・プロジェクトにおけるマーケティングの成功の鍵は、しばしば製品名やブランド名、そして商標だ。具体的には、商標とは、他者から区別して製品の出所を特定あるいは識別することができる文言、フレーズ、シンボル、デザイン、又はそれらの組み合わせだ。
 
商標も知的財産の一形式だ。商標も保有され、ライセンスされうる。例えば、Linuxというブランド名を考えてみよう。Linus Trovalds氏が保有する登録商標だ(米国商標1916230、コンピュータの使用と操作を促進するコンピュータ・オペレーティング・システム・ソフトウェア)。
 
より多くの人々がLinuxオペレーティング・システム(OS)を識別するのに、著作権で保護されるコードや、そこに具現化された特許権よりも、その商標を手がかりにするのは当然のことだ。市場におけるLinuxの成功は、基礎となっている著作権および特許権で保護される中身によって可能となったものではあるが、加えて、Linuxが認識されやすいブランドであって、そのブランドが人々の間に生じさせた独特の雰囲気(オーラ)によるところが大きい。コントリビュータとディストリビュータがLinuxソフトウェアの品質と信頼性に注力し続ける限り、Linuxというブランド名は繁栄する。
 
他のオープンソース・プロジェクトや企業もまた商標保護に頼っている。Apache、MySQL、Open Office、JBoss、Red Hat、そしてDebianなどのブランドネームにより、オープンソースの顧客は、品質の高い製品であることを識別する。そして、主要なソフトウェアの企業はオープンソースへのコントリビュータおよびディストリビュータとなっているので、IBM、HP、Apple、Sun、Oracle、Novell、そしてNokiaなどのブランド名がオープンソース製品を飾っている。
 
商標法上、商標が典型的なオープンソース・ライセンスの条件でライセンスされた場合、商標は失われてしまう。これは、商標権者が、その商標をライセンスした場合にそれらが付される製品の品質を管理維持しなければならないという要請による。しかし、オープンソースのライセンサーは、ライセンシーによる派生的著作物の品質を管理することができない(オープンソース原則第3項)。
 
商標法とオープンソース原則の乖離により、オープンソース・ライセンスは商標ライセンス条項を含まない。明示で商標のライセンスを排除するライセンスもある。これについては、後にまた説明する。
 
>>「16. 知的財産権保護の例外」へ
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2008.03.26 Wed l 第2章 知的財産→15. 商標 l COM(0) TB(0) l top ▲

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