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10. 著作権の権利の連鎖
 
集合著作物および派生的著作物には原著作物として著作権が付与されているが、その著作権は、コンポーネント部分が改変される前に存在した著作権と置き換わるわけではない。米国著作権法は以下の通りに規定する。
 
編集著作物または派生的著作物に対する著作権は、当該著作物の著作者が貢献した素材であって、当該著作物に使用された既存の素材と区別されるもののみに及び、既存の素材に対するいかなる独占的権利も含まない。かかる著作物に対する著作権は、既存の素材に対する著作権による保護とは別個独立のものであり、また、その範囲、存続期間、帰属または存在に影響せず、またはそれらを拡大しない。(米国著作権法第103b条)
 
成熟したオープンソース・プロジェクトは、集合や改変の段階を数多く経てきたソフトウェアで構成され、従前に貢献した個人や団体の名前を含む長い権利の連鎖が誇らしげに表示されていることが多い。
 
権利の連鎖という言葉は、米国では不動産の所有権を表現するときに良く使用される。イギリス国王による最初の付与に始まり(なお、イギリス国王よりはるかに早くから住んでいたアメリカ先住民のそれまでの権利は完全に無視されるのが通常だ。)、多くの世代を超えた土地所有権をたどることができる。土地が分割されたとき、地益権が許諾されたとき、および遺産として受け継がれたときに、所有者から他者へ所有権が受け継がれる。現在の土地所有者は自分の先祖によって合意された制限や約束を条件として当該土地を所有する。
 
権利の連鎖は、すでに多くの人々によって貢献されたもので構成されている著作物の集合著作物や派生的著作物を創作するオープンソース・ライセンスでは重要だ。新たな著作者は既に存在する著作者のライセンスの制約を受け、各貢献物を使用するためにそれぞれ異なるライセンスの制限を受ける可能性がある。
 
とてつもなく長い権利の連鎖は次世代のソフトウェアの開発者にとって増大する重荷のように見えるかもしれないが、この問題はそんなに混乱をきたしていない。使用されるオープンソース・ライセンスによっては、直前の者からのライセンスがあるということを確かめればよく、鎖の始まりである最初の貢献物を作成した最初のプログラマまで戻る必要はない。
 
>>「11. 特許権の権利の連鎖」へ
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2008.03.26 Wed l 第2章 知的財産→10. 著作権の権利の連鎖 l COM(0) TB(0) l top ▲

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