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6. 著作権者および特許権者の独占的権利
 
知的財産は、他の私的な財産と同様に、権利者の許可なしに他人が何かをすることができないという特質がある。あなたが自動車を所有していれば、他人に許可しない限り、あなただけがその自動車を運転できる。自分の自動車で何をしたいかを決定することは、あなた自身の特権だ。私的に展示するために車をガレージに停めておこうとするのであれば、そうすることができる。
 
同様に、あなたが著作権を有するのであれば、あなたは、著作権として保護される知的財産により、あなたの許可なしに他人が行うことができないという、以下の独占的権利を有する。
・複製物を作成する独占的権利
・派生的著作物を作成する独占的権利
・原著作物と派生的著作物の複製物を頒布する独占的権利
・文学、音楽、映画の著作物を含む特定の種類の著作物については、公に実演する独占的権利
・文学、音楽、絵画、彫刻の著作物を含む特定の種類の著作物については、公に展示する独占的権利
この独占的権利のリストは米国著作権法第106条に記載されている。他の多くの国々でも著作権法に同様のリストが見られる。
 
あなたが特許権を有する場合、あなたは、特許権として保護される知的財産により、他人が以下の行為を行うことを排除する権利を有する。
・他人があなたの特許発明を具現化した製品を製造すること
・他人があなたの特許発明を具現化した製品を使用すること
・他人があなたの特許発明を具現化した製品を販売、または販売の申出をすること
・他人があなたの特許発明を具現化した製品を輸入すること
この権利のリストは米国特許法第154条にある。他の多くの国々でも同様のリストが特許法にある。
 
もうお気づきかもしれないが、著作権と特許権を異なる方法で表現した。著作権の場合には、権利者は「独占して何かを行う」権利を有している、としているが、特許権の場合には、権利者は「他人が何かを行うことを排除する」権利を有している、としている。
 
これは重要な違いだ。なぜなら、著作権は原著作物を創作するという著作者の積極的な行動が関わるため、その著作物を他人が複製、改変あるいは頒布したかどうかを判断するのは単純なことだ。著作権者はこれらのことを行うことができる独占的な権利を有しており、これらの権利を他人にライセンスすることができる。
 
しかし、特許権者は、必ずしも自分の発明を実施する独占権を有しているわけではない。なぜなら、他人が前提となる必須の発明あるいは、より範囲の広い発明をしているかもしれないからだ。特許権者が最大限できることは、他人が当該特許権者の発明を実施することを防止することだ。特許権者は、通常は、自分の特許権がソフトウェアの製造、使用、販売あるいは販売の申出、輸入のために十分であると保証することができない。ある技術を使用するために、追加で他人の特許権が必要となるかもしれないためだ。
 
この違いによって、オープンソース・ライセンスにおける著作権と特許権の使用許諾の文言が違うことになる。著作権の許諾はライセンサーの有するソフトウェアの複製、改変、または頒布の積極的なライセンスだ。特許権の許諾は、ソフトウェアの製造、使用、販売または販売の申出、あるいは輸入をするための特許権の実施に関する積極的なライセンスだが、ライセンサーによって実際に保有または管理される特許権の特許請求の範囲に限定される。第三者の特許権が、当該ソフトウェアに関する何かを行う権利を妨害する可能性があり、ライセンサーはそのような広い範囲に渡ってライセンスを許諾する権限はない。
 
>>「7. 複製物」へ
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2008.03.24 Mon l 第2章 知的財産→6. 著作権者・特許権者の独占権 l COM(0) TB(0) l top ▲

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