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9. 再ライセンス
 
異なるライセンスに従ったソフトウェアを組み合わせて派生的著作物を作成することに関する問題にフラストレーションを覚える人もいるかもしれない。ライセンスに互換性がなければ、ソフトウェアを自由に利用して組み合わせることができない。そして、オープンソース・ライセンスの数が増えたことにより、この問題は良くなることはなく、むしろ悪化している。
 
しかし、著作権法と契約法ははっきりしている。オープンソースのディストリビュータは、他人の著作権のあるソフトウェアをその許諾なしには再ライセンスすることさえできない。
 
ひとつの解決法は、コントリビュータにソフトウェアを異なるライセンスに従ってライセンスするように働きかけることだ。この方法は、ライセンス戦略に同意する必要のあるコントリビュータの数が少ない小さなプロジェクトでは可能かもしれない。しかし、大規模なプロジェクトにおいて、ライセンスを変更するように皆を説得することは非常に難しい。
 
プロジェクトは、既に受け容れた貢献部分が採用しているライセンスゆえに、不要になったライセンスを他のライセンスに置き換えて再ライセンスをすることができなくなるのだろうか?プロジェクトは、他の貢献部分のライセンスと互換性をとるために再ライセンスをすることができるのだろうか?
 
これには、法的な回答と政治的な回答があるが、政治的な回答のほうがはるかに重要だ。オープンソースは協力的なプロセスでなければならない。勝手にライセンスを変更してしまうと、コミュニティの分断を招いてしまう。プロジェクトの鍵となるコントリビュータがプロジェクトを去ってしまう可能性もある。顧客は、異なる開発グループによる異なる製品開発の戦略に直面することになり、それらのグループはそれぞれ独自に宣伝とサポートを競うことになるだろう。その結果、全ての製品ラインがダメになってしまうだろう。
 
派生的著作物の作成のために提供された貢献部分を再ライセンスをするための合意が得られない場合、ソフトウェア・プロジェクトにとって困難な選択肢のうちの1つとして、派生的著作物の作成を回避することがある。これは、本質的には、フリー・ソフトウェア財団が、Apacheライセンスと互換性がないにもかかわらずApacheと共存する方法として提案していることだ。
 
私たちは、あなたが作成するソフトウェアにApacheライセンスを使用しないよう勧める。しかしながら、当該ライセンスに従ってリリースされたソフトウェア(Apacheソフトウェアなど)を動作させることを避ける理由はない(http://www.fsf.org/
 
ソフトウェアを別々のところから単に集積し、そのソフトウェアをブラックボックスとして取り扱うことで、ときに非常に不恰好にはなるが、技術的には派生的著作物の作成を回避することができる。内部的な改変や改善が可能にしなくとも、ソフトウェアから便益を得ることはできる。
 
これは、プロプライエタリ・ソフトウェアの製品の場合とそれほど変わらない。ユーザがライセンサーの提供したライセンスと異なるライセンスを要求するときが来るかもしれない。選択肢は明らかだ。利用可能なライセンスで上手くやっていくか、別のソフトウェアを見つけるか、だ。
 
派生的著作物の作成が禁止される場合には、自由に改変できないプログラムへの機能の追加するために、特別のプラグイン、ドライバ、またはその他の複雑な回避手段を作成することもある。ソフトウェア・ベンダーがライセンス条件について特に非協力的な場合には、創造的な人ならば、より望ましいライセンス条件に従ったソフトウェアを始めから新しく作成するだろう。
 
ライセンスの非互換性は、「障壁」になるというよりは、「不便」をもたらすにすぎない。究極的には、十分に創造的ならば、大部分の知的財産権に対する、大部分のライセンスの制限は回避可能だ。
 
>>「第11章 シェアードソース、イべンチュアルソース、およびその他のライセンス・モデル」(作成中)へ
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2008.04.07 Mon l 第10章  ライセンスの選択(作成中)→9. 再ライセンス l COM(0) TB(0) l top ▲
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